メモリーとは、データを一時的に記憶する部品のことで、
パソコンのデータ処理の速度・PC操作性に関係してくるパーツです。
様々なアプリやWEBページを同時に開いてる時に動きが鈍くなる事があると思います。
この原因はメモリー不足の可能性が高いです。
パソコンの頭脳がCPUなら、メモリーは作業机に当たるもので、
机が小さいと広げられる書類の量が少なくなるし、
広ければたくさんの書類を同時に広げて作業ができる。
すなわちメモリー容量が大きければ複数のアプリケーションを
同時に開いていてもあまり動作が遅くならないという利点があります。
メモリーが足りなくなるとストレージをメモリの一部分として
使う頻度が高くなるため動作が遅くなってしまいます。
しかもハードディスクへのアクセスが多くなる事により
ハードディスクの寿命が縮む原因にもなるのでメモリは十分に確保しておいた方が良いです。

DDR4メモリーはDDR3メモリーと比較して転送速度が約2倍
国内で初めて発売されたDDR3メモリーはDDR3-1066、DDR4メモリーはDDR4-2133 です。
DDR3-1066とDDR4-2133 を比較してみると転送速度が2倍となっているのが分かります。
チップ規格 | モジュール規格 | 転送速度 |
DDR4-2666 | PC4-21300 | 21.3GB/s |
DDR4-2133 | PC4-17000 | 17.0GB/s |
DDR3-1600 | PC3-12800 | 12.8GB/s |
DDR3-1066 | PC3-8500 | 8.53GB/s |
・消費電力を削減
DDR4メモリーは1.2Vで動作するため、
1.5Vで動作するDDR3メモリーと比較して最大で40%消費電力削減が可能になっています。
DDR4メモリー DDR3メモリー
動作電圧 1.2V 1.5V
・新しいCPUに対応しているのはDDR4メモリー
Intelの第1世代CPU「Nehalem」から第5世代CPU「Broadwell」まではDDR3メモリーが使えましたが、
第6世代CPU「Skylake」では基本的にはDDR4メモリーが主流になりました。
現在はDDR3に対応するマザーボードを見かけることはほとんどありません。
・DDR4メモリーとDDR3メモリーのどっちを買うべき?
DDR4一択です。
性能を比べるだけでもDDR4の方が優れているのは明確です。
DDR3及びDDR4は容量は同じであったとしても転送速度、消費電力の観点で考えると
DDR3を使うメリットは旧世代のマザーボード&CPUを利用することによって、
PCの単価を安く上げたい方、現在使われているPCが第5世代以前のCPU&マザーボードセットで、
その拡張に使いたいかたに限定されてしまいます。
・DDR4の中でも速度の違いはあるため要注意
例:DDR4-2400とDDR4-2666の違い
DDR4-2400はメモリーチップの規格で、
600MHzの倍速駆動(DDR:Double Data Rate、1200MHz)に対応していることを示している。
DDR4-2666はメモリーチップの規格で、
666.67MHzの倍速駆動(DDR:Double Data Rate、1333.33MHz)に対応していることを示している。
よってDDR4-2666の方が早いです。
一方、早いほうが良いというわけではなくCPUごとに推奨のメモリー速度があります。
また、玄人の方はオーバークロックをすることによってメモリーの速度を早めるということもされるでしょう。
その場合は各用途に応じた規格のメモリーを購入することをおすすめいたします。
DDR4-2400

DDR4-2666
