創業ログ ~第四章~データセンターとの提携

マイニングベース創業期~データセンターとの提携

  

マイニングベースを創業し、

無事売り上げもついてきたころでマイニング用のPCは購入したが

運用する場所がなくなってしまった。何とかできないかというクライアントからの要望がありました。

 

マイニング用PCの設置を大規模にやるとなると問題なのが下記3点

・電力

一台1200W前後(ドライヤークラス)のPCを何十台、何百台も普通の家にはおけません。

また何十台、何百台分も配電するために分電盤や分岐配線も緻密に計算されていないと発火します。

 

・温度管理

ドライヤークラスの電力となればPCから出る熱も電気ヒーター並みになります。

PCは熱に弱いので冷却しないとすぐに壊れてしまいます。

 

・湿度管理

PCは温度以上に湿度が重要です。

天気よって湿度は変わり、温度により飽和水蒸気量が変わります。

またPCの冷却のために冷たい空気が必要となり、PCによって温かい空気も発生します。

結果として湿度管理を十分に行わないと温かい空気と冷たい空気の境目の壁や床、柱、PCケースまでも結露し

PCだけではなくネットワーク機器、電源関連他電子機器がショートする可能性があります。

 

日本でマイニング事業を行っている会社は上記のトラブルにぶつかり、

事業がストップしていることがとても多いのが実態です。

 

一部のハイスペックゲーミングPCを除けば

GPU搭載のゲーミングPCの消費電力は300-350W前後、普通のデスクトップパソコンだったら100-150Wくらい。

普通のPCと同じようにやればと高を括ると痛い目を見てしまいます。

 

私たちはGPU専門のデータセンターである株式会社データドックと業務提携を組み、

マイニングとの利回りが合うように電気代等の価格を調整してもらい運用がスタート。

 

株式会社データドックは日本で最先端のデータセンターで、

普通のデータセンターの3-4倍収容率の高いデータセンターです。

そこのデータセンターはGPUサーバーを置くために、そして冷やすため、コストを下げるために、

様々な仕組みがなされており、その一つが雪氷を使った冷却システムを使っているというところで

最先端でエコなデータセンターです。

  

こんな創業間もないベンチャーがとんとん拍子でデータセンターとの提携ができたのも、

岡本さんという技術のトップで私の先生でもあり、うちの顧問でもある、

NTTのGPUサーバーの走りを作ったスーパーマンにこれまでの様々な経験を語ったうえで、

かわいがっていただけたのが大きいと思います。

  

また、データドック社長の宇佐美さんや役員の竹ノ内さん、また運用がスタートしたとき

ASrock本社から駆けつけてくださったヴァイスプレジデントのクリスさん、本当にありがとうございます。

 

続く。。。。